幼なじみはイケメン4人組
『はい、もしもし』
「あ、もしもし私だけど……って、その声、マーくんっ!?」
『うん、俺』
あれっ。 私、間違ってマーくんにかけた?
「あのー……これって歩夢の携帯、だよね?」
『ううん、俺の携帯』
「……なんで?」
『いや、なんでって言われても……画面に表示されてるの、俺の番号だろ?』
そう言われたあと、耳から携帯を離して画面を見ると……あれ……確かにマーくんの名前が表示されてる。
なんでだろう。
確かに歩夢の携帯にかけたと思ったんだけど……。
「んー……まぁいいや、二人に電話しようと思ってたから、結果オーライってことで!!」
『で、どうしたの?』
「あ、えっとね、実はもう学校に来てるんだ。 だから、マーくんと歩夢もそのまま学校に来て大丈夫だよ?」
『あー……そっか、わかった。 今ミサの家の前だから すぐ行くよ』
「え、もう私んちの前だったの!? 早くないっ!?」
『まぁ、他にやることもなかったしね。 じゃあ切るよ? すぐ行くから』
「うんっ」
その後、電話はすぐに切れた。
マーくんもいつも通りだったし、私もいつもと同じ。
歩夢ともこの調子で話をしようっ!! と思いながら、今度こそ歩夢の番号を表示させ、ボタンを押した。