幼なじみはイケメン4人組
「ミサちゃんグッドモーニング!! 俺と付き合おうっ!!」
「おはよ、マサくん。 今日も変な人だねぇ」
「ちょ、俺は本気なのにっ。 俺と結婚してくれよー」
「あはは」
「『あはは』じゃねぇからっ」
そんなやり取りをしながら笑い合う私とマサくん。
隣に居るマーくんも、なんだかんだで楽しそうな顔してる。
「ミサちゃんとマーくんと歩夢は、朝イチの仕事?」
「うん、11時まで仕事。 マサくんは?」
「フリー。 に なりたいけど、昨日の仕事 途中で放り出しちゃったから、多分どっかで雑用かなぁ。 で、14時からドレスの準備ー」
「え、もしかして女装コンテスト出るのっ!?」
「ちゃうちゃう、俺は準備する側っ。 化粧は女子が担当するけど、着替えの手伝いをするのは男子なんだ。
あ、晃太に聞いてたけど、マーくんと歩夢も出るんだよねー?」
ニヤリ、マサくんが笑う。
その視線の先には、イヤそうな顔のマーくんが居る。
「俺が可愛いドレス着せてあげるからさぁ、覚悟しときな?」
「……政宗さん、そういう趣味があるんだ?」
「そうそう男の娘が好きで……って、なんでやねん。
俺はなぁ、ちっちゃくて可愛くてちょっとSでMな女の子が好きなんだよ」
「SでM……あぁ、ツンデレってやつか」
「そうなんだよっ。 ツンとデレの絶妙なハーモニーが大好きなんだっ」
と、変なことを言って一人で盛り上がるマサくん。
ふと、その後ろの方からズンズン近づいてくる女子生徒が見えた。
この人、昨日体育館の前で晃太くんと話してた……クラスの委員長さん?