幼なじみはイケメン4人組
「まーさーむーねー……」
「うわ、委員長っ」
「なんのためにアンタを早く呼んだと思ってんのよ? こんなところで油売ってないでさっさと来なさいっ。
あ、この馬鹿が迷惑かけちゃってごめんねー。 お詫びに、うちのクラスでやってるお化け屋敷、無料で招待するから遊びに来てねっ」
「妖怪 裏表ババァ」
「黙れサボり魔っ!! ていうか誰が妖怪よっ!! 誰がババァよっ!! ほら、しっかり働きなさいっ!!」
「裏表は否定しないの?」
「うるさいなぁ。ほら、さっさと教室行くっ!!」
「へいへい、今 行くよー。 ミサちゃん、マーくん。またねー」
委員長さんに引きずられるようにしながら、マサくんはニコニコと去っていった。
「……委員長さんは、SでMかなぁ……?」
「……どうだろう。 ちっちゃくて可愛いとは思うけど、俺はツンデレの定義がよくわからないから」
「私もよくわかんないや」
「まぁ、『委員長』って感じのする人ではあるよね」
「うん、確かに」
そんなことを言いながら、私とマーくんは二人が去っていった廊下をただただ見つめていた。