幼なじみはイケメン4人組
どこか寂しそうに笑いながら、大きい体を丸めて体育座りをする旬ちゃん。
その姿を見て、胸の奥がギュッと締め付けられる。
旬ちゃんは、本当に私のことを想ってくれていたんだ。
私が『ただの幼なじみ』と思っていた時も、ずっと私のことを考えててくれたんだ……。
「……ごめんね、旬ちゃん。 私、あの時はまだ全然 何も気付いていなかった……」
「いいよ。 俺もミサが他の男に恋してるって知った時に自分の気持ちに気付いたんだ。
アレがなかったら 今でもミサは『ただの幼なじみ』ってだけだったと思う」
「……私もね、高橋さんと楽しそうに話してる旬ちゃんを見た時に、自分の想いに気付いたの。
他のみんなに対する気持ちとは違う。 旬ちゃんだけを見ていたいって思ったの」
「……俺らは、似た者同士なんだな」
「……うん、そうみたい」
色々なことがあって、私たちは『好き』に気が付いた。
今までのことが無かったら、私たちはずっと『ただの幼なじみ』のまま過ごしていたと思う。
……私たちは、色々なことがあったからこそ『今』を一緒に生きてるんだ。
「……でも、高橋さんのことは本当にいいの……?」