幼なじみはイケメン4人組
「……昨日 話してくれたらよかったのに……」
「話す前にお前は政宗と帰っちまっただろーが」
「メールで話すとか色々出来たでしょっ」
「そう思うならお前がメールしてくればよかったじゃん。 俺と美玲のこととか、ミサ自身の気持ちとか……言いたいことがあればハッキリ言えばよかっただろ?」
「う……」
「なんも聞いてこなかったくせに、勝手に自己解決すんなよ この馬鹿女」
ペシッ、と、また頭を叩かれる。
『でも』とか『だって』とか、色々言いたかったけれど結局は何も言えなかった。
……旬ちゃんの言葉は当たってる。
私は旬ちゃんに何も言わず、勝手に『もうダメだ』って諦めていた。
私はもう旬ちゃんのそばには居られない。 もう旬ちゃんと一緒には居られない。
……と、勝手にそう思ってた。
「俺は聞かれたことには ちゃんと答える。 俺自身にわかんねーことは答えようがないけど……でも、わかるやつは全部ちゃんと答えるからなんでも聞け。 いいな? 一人で勝手に解決すんじゃねぇぞ?」
「……じゃあ聞くけどさ、」
「おう」
「宝探しゲームの財宝ってどこにあるの?」
「……おいコラ、なんでそこで宝探しが出てくんだよ」
「……場を和ませるため?」
「ハァ……」
うわー……メッチャ呆れ顔だ。
ていうか、ちょっと怒ってるかも……?