幼なじみはイケメン4人組


……それってまさか、ゆ、指輪とかっ!?

お互いが『好き』ってわかった直後にプロポーズ!?

いわゆるプロポーズ大作戦……!?



「あ、でも もう他の奴に見つけられてるかも。 んー……まぁその時はその時ということでっ!!」

「え……ちょっと……」


……それでいいんですか、旬ちゃん。

そんなニコーッと笑えるようなものなのか?


うーん……。

なんだかよくわからないけど……私が考えてるようなことではないのかも……?



「よし、スペシャルヒントな。 『上へ行けっ!!』」

「……え?」

「ほら、さっさと上 行けよ」



……スペシャルヒント、なのか?

まぁでも、とりあえず階段を上ろう……。


旬ちゃんと手を繋いだまま、上へ上へと向かっていく。


教室には何名か残っているようで、楽しそうな話し声が聞こえてきた。

そして廊下は、宝探しに参加してるだろう子供たちが駆けている。

やっぱり小さい子たちは女装よりもお宝!! だよね。


子供たちと何度かすれ違いながらも、私と旬ちゃんは更に上へと進んでいく。



「……で、ここがてっぺんなんだけど?」



階段が終わり、最後の踊り場だ。

そして そこにあるのは、屋上へ出るためのドア。


もしかして、『屋上に出ろ』ってことかな?


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