幼なじみはイケメン4人組
「えーっと、とにかくっ!! 私のせいで色々迷惑かけちゃって、本当にごめんなさいっ!!」
「……いえ、私こそ なんだかすみませんでした」
「ううん、悪いのは私だからっ!! ていうか旬くんの方だからっ!!」
「……ですよね、やっぱり悪いのは旬ちゃんですよねっ」
「そうっ!! この馬鹿が何も言わなかったことが1番悪いっ!!」
「そうだそうだっ!! 旬ちゃんが悪いっ!!」
なーんて言いながら、高橋さんと二人で笑い合う。
遠くの方で待ってた彼氏さんは不思議そうに首を傾げ、目の前の旬ちゃんは呆れ顔。
「なんで意気投合してんだよ。 まったく……」
「旬くんうるさいよ、どっか行って」
「彼氏待たせたまんまにしねぇで お前がどっか行けっつーの」
高橋さんの肩をバシッと叩いた旬ちゃんは、ネコを追い払うかのようにシッシッと手を動かした。
そんなことをする旬ちゃんに、高橋さんは子供みたいにほっぺたを膨らませ、ベッと舌を出す。
そのあと私に笑いかけ、高橋さんはニコニコしながら彼氏さんのところに駆けていった。
「……とまぁ、見てわかったように、俺と美玲は常にあんな感じなんだよ。
アイツは面白いし いい奴だから、他の女よりも親しいのは確かだけど……でもマジで『友達』ってだけで、それ以上なんかねぇんだ」
「……うん、二人のやり取りを見ててそう思った。 高橋さん、本当にいい人だね」
「おう」
「あ……もしかして私をここに連れてきたのって、高橋さんと会わせるためだったの?」