幼なじみはイケメン4人組
3 もしもずっと、
………
……
…
私たち5人は学校を出たその足で、晃太くんの家へと向かった。
晃太くんの家は、私の家から更に5分ほど行ったところにある洋食屋さん。
小さい頃からの馴染みの店だ。
今でも家族と食べに行くし、こうやって幼なじみとも食べに行く。
大好きなメニューは昔ながらのオムライスで、来るたびに注文してしまう。
旬ちゃんは手ごねハンバーグ、歩夢はチキンカツ、マーくんは野菜サンド。 が、定番だ。
そして洋食屋の息子、晃太くんは……、
「はーい、オムライスと野菜サンドでーす。 ハンバーグとチキンカツはもう少々お待ちくださーい」
……ニコニコと愛想のいい、ウェイターさん。
学校では先生たちのお手伝い、家に帰れば家のお手伝い……と、本当に忙しい人だ。
でも、晃太くんはどんな時でも楽しそう。
晃太くんの笑顔が、私たちはもちろん、他のお客さんをも幸せな気持ちにさせてくれていた。
「ほい、ハンバーグとチキンカツお待たせー」
注文したものが出揃い、晃太くんを除く4人での食事が始まった。
……忙しそうに働いてる晃太くんを見てると、なんか、のんびり食べてるのが申し訳なくなる。
だから私はいつも、食べ終わったあと厨房に入ってお皿洗いの手伝いをしていた。
そして今日もまた、食後はお手伝いっ。