幼なじみはイケメン4人組


………

……




その後、私の部屋でコーヒーを飲みながら、晃太くんと色々な話をした。


晃太くんが話すのは ほとんどが旬ちゃんのことで、私が話すのは歩夢とマーくんのこと。

それぞれの普段の様子などを話し、とにかく笑って過ごしていた。



「こうやって晃太くんと のんびり話すのって、すごく久しぶりな感じだね」

「朝寝坊しなければ、通学の時にもっといっぱい話せるよ?」

「うー、それは無理っ!! だって朝って眠いじゃない。 ずーっと布団に居たいじゃない」


「……ほんと、俺と旬が卒業したあとが心配だなぁ」



そう話しながら笑っている時に、なんだか外からワイワイと騒がしい声が聞こえてきた。



「ミサー、ただいまー」

「あ、お母さん帰ってきた!!」



玄関の開く音と一緒に、お母さんの明るい声が響く。

だから私と晃太くんはすぐに1階に下りたんだけど……、



「あれっ!? みんなどうしたのっ!?」



……そこにはお母さんだけじゃなくて、旬ちゃん、歩夢、マーくんも居た。


あっ。

騒がしい感じだったのって、みんなが来てたからだったんだっ。






「晃太兄ぃ、ミサの服 脱がせてイチャイチャしてたの?」



ニヤニヤと笑う歩夢の頭に、私と晃太くんが同時にチョップをお見舞いする。

そんな様子に、旬ちゃんとマーくんは楽しそうに笑っていた。



「それよりみんな、こんな時間にどうしたの?」

「それはだなー、ミサにプレゼントを持ってきたのだっ」

「へ? プレゼント?」



ニコッと笑った旬ちゃんが差し出したのは、大きな白い箱。

……これって、ケーキ屋さんの箱?


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