幼なじみはイケメン4人組
結局お皿は使わず、みんな直接ケーキにフォークをさして食べ進めていった。
食べながら話すのは、私たちの子供時代のことだ。
みんな家が近くて、幼稚園からずっと一緒で。
旬ちゃんと晃太くんとは学年が違うけれど、それでもいつも夕方は一緒に遊んでいた。
女は私だけだったけど、みんなと元気いっぱい公園を走り回って、日焼けして真っ黒になっても、また駆け回る。
小学校低学年の間は、そういう毎日を過ごしていたと思う。
……でも、学年が上がるにつれて遊ぶ回数は減っていった。
旬ちゃんと晃太くんは学年が上だから、やっぱりお兄さんな感じになっていって。
歩夢は同じ学年の男の子とばっかり遊んでいて。
マーくんは本を読むようになって、あまり外には出なくなった。
私も私で、女の子たちと過ごすことが多くなった。
流行には疎い方だけど、それでも女の子らしい生活になっていったと思う。
でも。
私たちの関係はずっと続いていた。
学校でも笑顔で話すし、お互いの家にも行き来する。
晃太くんのお父さんたちがやってるお店に集まって、家族ぐるみの付き合いもしてる。
『普通はもっと疎遠になるよ?』と友達に言われたことがあったけど、私たちはいつだってすぐ近くに居た。
そして多分、これからも先もずっと──。