幼なじみはイケメン4人組


『子供の頃の話でしょ』とか『呪いなんてあるわけないじゃん』とか『悪夢なんて偶然だよ』と笑われても、私たちはどうしても拒否は出来なかった。

そして、今回も……



「……出マス……」



……箸からポロリとご飯が落ちた時、マーくんの小さな声が放たれた。




「ありがと、正人」



ニコッと笑う晃太くんに、私とマーくんは冷や汗ダラダラで苦笑いを返す。

と、その時に歩夢が近づいてきたのが見えた。



「お、ちょうどいいところに来た。 おーい、“歩夢っち”」

「うわぁわかりましたっ!! やりますやりますっ!!」

「うん、まだ何も言ってないけどね」



ニコニコ顔の晃太くんに対し、歩夢は青ざめた顔。

……面倒見がよくて みんなに好かれている晃太くんの悪魔な一面を知ってる私たちは、ただただ恐怖に怯えていた。


< 56 / 220 >

この作品をシェア

pagetop