幼なじみはイケメン4人組
……美味しい、ご飯……。
「私、料理するのって苦手なんだけど……」
「知ってる。 でも、ミサが作って持っていったら喜ぶよ」
「んー……」
……そうかなぁ?
『こんなもん食えるかっ!!』って捨てられたりしないだろうか……。
ていうか、私の作ったものを食べて、お腹を壊したりしないだろうか……。
うー……こんな大事な時期に私の料理っていうのは、やめた方がいい気がする……。
……あ。
晃太くんちのお店のハンバーグを持って行ってあげたらどうだろう?
私たちはよくお店に言ってご飯を食べるけど、旬ちゃんはここ最近行ってないよね。
うん、大好きなハンバーグを持って行ってあげたら喜ぶかもっ。
「私が作ったのを食べてお腹壊したら洒落にならないから、晃太くんのとこのハンバーグを持って行こうと思う。
学校終わったらお店行ってハンバーグをテイクアウトして、旬ちゃんちに持って行くっ!!」
「あ、なるほど。 うん、いいんじゃないかな。
でも、事前にちゃんと旬兄に連絡しなよ? 帰宅が遅くなったら、どこかで食べてくるかもしれないし」
「うん、わかった!!」
そうと決まったら、早速連絡だっ。
【今日の夜ご飯 私がご馳走するから、何も食べずに帰宅してねっ!!】
そう書いたメールを旬ちゃんに送り、晴れ渡った空を見上げる。
「旬ちゃん、喜んでくれるよねっ」
「うん。 絶対喜ぶよ」
学校へ向かう中で、私とマーくんはお互いの顔を見て微笑み合った。