幼なじみはイケメン4人組


これは、マジでヘコむ……。

ご飯大好きなのに……ベッドでゴロゴロする次に好きなのに……。


いつもはお母さんが帰ってくる前にお米をといで、炊飯器のスイッチを押しておくのに……。



「食パンとか焼く?」

「……ハンバーグは、ご飯で食べるのが本物だもん……」

「いや、パンとかでも全然オッケーだけどな」



……でも、私の中では白いご飯が最強なんだもん。

熱々ご飯が1番ハンバーグに合うと思う。

パンは朝ご飯で、夜は白い米だっ。



「じゃあ、持ってくるから ちょっと待ってて」

「……へ?」

「徒歩30秒ナメんなよ? 熱々ご飯持ってきてやるから、そんな泣きそうな顔すんなって」



ポンポン、と私の頭を叩き、旬ちゃんは笑う。


……旬ちゃんっ!!

あなたは神様ですっ!!



「ありがとうございますっ!! ほんっとうにありがとうございますっ!!」

「どんだけ白飯が好きなんだよ。 ……ったく、ミサはガキだなぁ」

「子供でもいいもーん。 それよりほらっ、早く持ってきて!! ハンバーグが冷めちゃうでしょっ!!」


「くっそ、泣きそうな顔してたくせに偉そうに言うなよっ」



楽しそうに笑う旬ちゃんは、私を頭を撫でたあとに部屋を出ていった。


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