幼なじみはイケメン4人組
「……まったく、張り合いのないやつだなぁ」
「さっきまで張り合ってたから疲れたのっ」
そう言って天井を見つめながら、小さく息を吐き出した。
近くに座った旬ちゃんは『俺は元気なのになぁ』とボヤきながら、私の頭を撫でる。
「なぁミサー」
「なーにー?」
「俺が起こしに来なくて寂しい?」
……へ?
「どしたの急に?」
「いやー、俺は寂しいなぁって思って」
「……そうなの?」
「うん」
相変わらず私の頭を撫でたまま、旬ちゃんは言葉を繋げていく。
「去年もこの時期は寂しいなぁって思ってたけど、学校では しょっちゅう会ってたじゃん?
でも今年は去年より忙しいから、学校でほとんど会ってないし。
それに、メールとかも全然してないじゃん?」
「あー……うん。 でも あんまり連絡しなかったのは、迷惑になったらイヤだなぁって思ってたからだよ?」
「……お前なぁ、歩夢なんか毎日くだらないメールしてくるぞ? 正人だって色々なこと報告してくるぞ?
晃太なんか同じクラスなのにメールしまくりだっつーの」
「え、そうなの?」
「そうなのっ」
えー……じゃあ私だけ全然何も連絡してなかったってこと?