幼なじみはイケメン4人組
「あーぁ、旬ちゃんなんかに気ぃ遣わなきゃよかったー」
「なんかとはなんだよ。 俺だってミサなんかに気ぃ遣わなきゃよかったわー」
「……なんで気ぃ遣ってたんだろうね?」
「んー、なんでだろうな? 今まで気ぃ遣われたことなんかなかったし、気ぃ遣ったこともなかったのに」
……ほんと、どうしてだろ?
私と旬ちゃんの仲なのに、なんで遠慮なんかしてたんだろう?
しかも、お互いに同じようなタイミングで……。
「……もしかしてさぁ、」
「あん?」
「私と旬ちゃんって双子の兄妹で、テレパシーか何かでお互いの気持ちが……──」
「なんでだよ。 つーか俺の方が年上だっつーの」
──……だよね。
まぁ、兄妹みたいに思ってるのは事実だけど、さすがにね……。
「とりあえず、もう気ぃ遣うのはなしな? 忙しくてもメールはちゃんと返すから、いつも通り送ってこいよ」
「うん、旬ちゃんもね」
「おう」
数日前と同じように指切りを交わす私たち。
ニコッと笑った旬ちゃんと同じように、私も旬ちゃんに笑顔を返した。