幼なじみはイケメン4人組
7 ごめん。


………

……




とにかくもう、ベッドの上は気持ちよすぎる。

枕を抱き締めながら寝るのが好きだし、毛布から足を出して寝るのも好き。


一生布団の上でもいい。

ゴロゴロゴロゴロと、ずーっとだらけていたい。


そんなことを浅い眠りの中で思っていた時だった。



「ミサ、今すぐ起きてっ」



……いつもニコニコしてる晃太くんの、どこか慌てたような声が聞こえてきた。

今すぐ起きて、って言った?


そんなの無理だよ。 だって私はこのままベッドの上で……──、



「──……って、え……?」

「急がなきゃマジで遅刻っ!!」



……え。

晃太くん?


え、何……遅刻……?



遅 刻 ! ?




「……うわっ!! やっちゃった……!!」


< 80 / 220 >

この作品をシェア

pagetop