幼なじみはイケメン4人組
教室へと急ぎ、廊下を駆ける。
本当は走っちゃダメなんだけど、そんなのはお構いなしっ。
そして、チャイムが鳴ってる最中に教室に到着した。
先生はまだ来てなかったから、ギリギリセーフ。
「ミサっち、やっぱり俺が毎日起こしに行こっか?」
「うるさい馬鹿歩夢っ」
既に着席していた歩夢の頭を叩き、自分の席へと向かう。
その時、私の隣の席でマーくんが安心したように微笑んだ。
「よかった、晃太兄 間に合ったんだね」
「うん。 マーくん、心配かけてごめんね……」
「ううん、全然。 ていうか俺もパニック起こしてさ、どうすればいいかわからなくなっちゃって。
だから晃太兄に連絡したんだよ。 あの人ならどうにかしてくれるような気がしたから。
ほんと……晃太兄がちょうど旬兄のところに居てくれて助かったよ」
本当に本当に、安心した顔。
悪いのは派手に寝坊した私なのに、マーくんは自分が悪いと思っているみたいで、申し訳なさそうに『ごめんね』と言ってきた。