海色なダーリン
「奈々、ビックリした?」
「うん・・・。」
「ごめんな。どうしても今日帰って来たかったから
仕事詰めてたんだ。それで、なかなか連絡出来なかった。
まぁ、ちょっとは驚かしてやろうと思ってたんだけど!!!」
「健人のバカ・・・全然連絡くれなかったから
心配したんだからね。電話しても冷たいし・・・」
「ほんっとごめんな。」
「それに・・・」
あの電話の事が気になっていた。
「それに?」
きっと今聞かないと後悔する。
私はそう思ったから意を決して聞いた。
「それに・・・・・3日前に電話したら外人の
女の人が出た。あれは、誰だったの?」
「外人の女が出た?誰だそれは?」
「それは、私が聞きたいのっ!!!」
「う~ん・・・3日前・・・・っ!!!
あれは、奈々だったのか。」
「私?!」
「そう、あの時は ちょうど取引先との連絡を何回も取ってて
それを向こうの会社の人に頼んでたんだ。
そしたら、1度だけイタズラ電話が掛かって来たって言ってたから
それが奈々だったんだな。本当にごめん。」
「そうだったんだ。」
心の中のモヤモヤが晴れて
すごくスッキリした。