日だまりの太陽
太陽と草

~紗枝~

私は、一言で言えば小さな草だと思う。
隅っこの目立たない場所にいるただの草…
地味な私にはぴったりだ。

「え?あの子誰?始めてみた」

「ばかっ!聞こえるよ」

そう言われるのは、日常茶飯事のこと。
もう慣れた、慣れてしまったんだ


「おーいっ!陽」

陽と呼ばれた男の子は、

三郷 陽(みさと はる)

誰からも好かれていて、明るくて元気、私とは、正反対…


「湊川さん危ないっ」

ガンッ

と言う言葉とほぼ同時に私の所に丸いのが当たった。
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