日だまりの太陽


「三郷くんっ!?私だよ?紗枝だよ!」


「さ…え………今…ま…で俺の…隣に……いてくれて…あり…がと…うな…?

ずっ…と…幸せ…だった…よ」


三郷くんが目を閉じると同時に


ピィーーーーーーーーー………


「三郷くんっ!?やだ。三郷くん死なないで!!三郷くん」


なんで?なんで?そんなに穏やかな顔してるのに、なんで!?



三郷くん。三郷くん。三郷くん。



私は三郷くんの服にしがみついて泣いた。




今にでも

「おはよ」


て、目を開けそうな、三郷くんは死んでしまった。



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