日だまりの太陽

三郷くんの顔を見ると、ビックリした顔をしていた。

「三郷くん、ど…」

私の言葉と同時に後ろから大きな声で

「陽ーー!うぃーーす」

と聞こえた、もちろん私の声は三郷くんには、届かなかった。

「おぉ、水戸おはよ」

水戸と呼ばれた男の子は、三郷くんのお友達で、

水戸 悠芭(みと ゆうは)

と、言うらしい。

私に気づいた水戸くんは、

「あれ~?この子だれ?」

と、三郷くんに尋ねた

「この子は、湊川 紗枝さん。昨日友達になったんだ」

へぇ~と言いながら私に近づく水戸くん

そして、私の手を握って

「じゃあ、俺らも今日から友達だ!
よろしくなっ!水戸じゃあかたぐるしいから悠芭でいいよ」

と、笑って言ってくれた。

「悠…芭くん、よろしくお願いします。」

お辞儀をしながら言った

ふと、三郷くんを見ると笑顔が消えていたような気がした…


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