はまきり
「はいはーい!お疲れ様でーす!!」
鵺の身体が消えると同時に、教室の扉が勢いよく開き、芦屋先輩が入ってきた。
「みんなよく頑張りましたー!それじゃあ結果発表ね。」
芦屋先輩は俺、神木、中原さんの順番で紙を配る。
紙には合格証と書かれ、貴方のクラスはC組に決定しました。と書かれていた。
「野添 桐、C組。神木 レイ、A組、中原 亜希、A組。以上3名が合格です。」
満足そうに頷く芦屋先輩に、中原さんが尋ねる。
「え…3人?他の人は…?」
「へ?不合格だけど。だって何もしてないじゃない。」
「不合格って…じゃあ不合格の人はどうなるの?」
「またまたぁー!分かってるくせに。浜霧は強者しかいらないよ。…ユウちゃん、お願い!」
芦屋先輩の後ろから、金髪のボブの女子生徒が入ってきた。
「中谷さん…?」
「野添くん、おめでとう。」
中谷さんはにこりと笑うと、太ももに取り付けられたホルスターから拳銃を抜いた。
「芦屋先輩、あの三人でいいですか?」
「うん、お願いね、ユウちゃん。」
中谷さんはコクリと頷くと、何の躊躇いもなく拳銃の引き金を引いた。