はまきり
二人部屋のようだ。
俺の名前の隣に、もう一人のルームメイトの名前が書いてある。
3組、雪野 康太 (ゆきの こうた)。
3組…内部進学の人か。
ふと、中谷さんが思い浮かぶ。
彼も彼女のように、人を殺すことになんの躊躇いもないのだろうか。
仲良く同室でやっていけるのだろうか。
不安を抱えながら、部屋に向かう。
部屋のドアを開けると、玄関に既に靴が置いてあった。
雪野というやつはもう部屋の中にいるらしい。
自分の部屋になるわけだが、一応ノックをしてドアを開ける。
「お邪魔します…」