はまきり
ヒヨリの後ろには2人の男子生徒が座っていた。
「あぁ、今年の新入生じゃ。こっちのいかついのがB組の岡本雅。今年の新入生代表でワシのルームメイト。」
「岡本雅だ。よろしく。」
「そんでその隣の金髪メガネが瀬戸光国じゃ。」
岡本の隣には銀縁のメガネを掛け、金髪を七三分にした男子生徒がいた。
「瀬戸光国だ。クラスは2組。ミッシェルって呼んでくれ。」
「え、はい。僕は3組の雪野康太です。」
雪野が名乗ると、二人はよろしく、と頭を下げた。
「瀬戸…ミッシェルさん2組ってことは内部進学ですね。初めて見ましたよ。」
「こいつは海外の分校から来た転校生なんだよ。部屋は隣の204号室だけどたまたま廊下で会って連れてきた。」
「強引ですね、ヒヨリさんは。」