はまきり




新入生と思われる人達が次々に2階へ上がっていく。


オリエンテーション開始まで時間がない…俺も早く行かないと。









「あ、あの…」


階段へ向かおうとした俺をか細い声が呼び止めた。


「?」


「新入生さんですか…?」


振り向くと、少女が立っていた。


「はい、そうですけど。」


色白で、肩までの長さの栗色の髪、目は綺麗な青色をしていた。


ぱっと見大人しそうな顔だが制服のスカートはかなり短く、シャツの胸元もかなり開いていた。


「…あの、えっと……。」


少女の目には涙が溜まっていた。


「その…私と、今から遊びに行きませんか?」


少女の目から涙が落ちる。


「え?…あの、大丈夫ですか?」


「……」


少女は涙を拭い、頷いた。


「お願い…私と遊びに行ってください。そうしないと…怒られちゃう。」


「怒られちゃう?誰に?」




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