恐怖へいざなうメールはいかが~from.ミチカ
再び操作し、検索用のサイトに接続した。画面が開けば『お祓い』と打ち込み、検索しようとした。
「あれ?あれれ?」
しかし、画面がそれ以上動かない。壊れたかと思い試しに占いのサイトに接続し、今日の運勢を占ってみた。『最悪』だった…ただ、こちらのサイトはいつものように開いたし、動いた。音楽のサイトもちゃんと動いた。
少し嫌な予感がした。
(そうだ!鴻上クンのこと調べてみよう)
大好きな若手イケメン俳優、鴻学。気になる彼の最新情報を調べようと名前を打ち込み、検索した。
「…動いた。ちゃんと、動いた…」
手をブルブル震わせながら検索用のサイトへ戻ると、もう一度『お祓い』と打ち込み検索した。…しかし動かない。どうしても動かない。
ふいに、膝がガクガクと震えた。いや、全身が震えた。その震えは止めようとしても止まらない。怖さのあまり、止められない。
心の中は恐怖と信じたくない思いでグチャグチャになった。
(これ、たぶん…【あの子】のせいなんだろうな。あの子がジャマをしようとしているせいなんだろうな…)
恐る恐る顔を上げれば、全身うっすらと黒いモヤをまとった人…いや悪霊が、教室の中に四、五人見えた。モヤは昨日よりさらに薄くなり、人となりがハッキリと見えた。
人々は額から血を流したり、腹にナイフを突き立てたり、白い着物を着たりしていた。目が合えば、フラフラと寄ってきた。私は悲鳴を上げそうになるのを、口に手をあて必死にこらえた。
クラスメイトは彼らに全く気付かない。私の様子がおかしいことにだけ気付き、チラチラと様子を見ている。
私は『助けて!』と叫びたかった。だが、モヤのかかった人々の存在に気付いていないクラスメイトに頼んでも、助けてくれるかどうかわからない。バカにされるだけかもしれない。
(生きているだけで精一杯なのに、バカにされるなんて耐えられない!でも気絶して病院に運ばれるのはもっとイヤ!また母さんに会わなきゃならないだろうし…一人で何とかしなきゃ!)
「あれ?あれれ?」
しかし、画面がそれ以上動かない。壊れたかと思い試しに占いのサイトに接続し、今日の運勢を占ってみた。『最悪』だった…ただ、こちらのサイトはいつものように開いたし、動いた。音楽のサイトもちゃんと動いた。
少し嫌な予感がした。
(そうだ!鴻上クンのこと調べてみよう)
大好きな若手イケメン俳優、鴻学。気になる彼の最新情報を調べようと名前を打ち込み、検索した。
「…動いた。ちゃんと、動いた…」
手をブルブル震わせながら検索用のサイトへ戻ると、もう一度『お祓い』と打ち込み検索した。…しかし動かない。どうしても動かない。
ふいに、膝がガクガクと震えた。いや、全身が震えた。その震えは止めようとしても止まらない。怖さのあまり、止められない。
心の中は恐怖と信じたくない思いでグチャグチャになった。
(これ、たぶん…【あの子】のせいなんだろうな。あの子がジャマをしようとしているせいなんだろうな…)
恐る恐る顔を上げれば、全身うっすらと黒いモヤをまとった人…いや悪霊が、教室の中に四、五人見えた。モヤは昨日よりさらに薄くなり、人となりがハッキリと見えた。
人々は額から血を流したり、腹にナイフを突き立てたり、白い着物を着たりしていた。目が合えば、フラフラと寄ってきた。私は悲鳴を上げそうになるのを、口に手をあて必死にこらえた。
クラスメイトは彼らに全く気付かない。私の様子がおかしいことにだけ気付き、チラチラと様子を見ている。
私は『助けて!』と叫びたかった。だが、モヤのかかった人々の存在に気付いていないクラスメイトに頼んでも、助けてくれるかどうかわからない。バカにされるだけかもしれない。
(生きているだけで精一杯なのに、バカにされるなんて耐えられない!でも気絶して病院に運ばれるのはもっとイヤ!また母さんに会わなきゃならないだろうし…一人で何とかしなきゃ!)