恐怖へいざなうメールはいかが~from.ミチカ
「この教室に名前を聞けるのはあなたしかいないわ。みんな悪霊の叫び声に恐れをなして、出て行っちゃったから」
「そ、そう、だね…うん」
「で?」
「も、もも、森田、喜一」
「何年生で何組?」
「二年、三組…です」
森田は消え入りそうな声で言った。男のくせに弱々しい態度に、ちょっとイライラする。
「二年三組?同級生じゃない!入学して一年以上も経つのに、知らなかった!」
「気付かれないように生きてきたから、当然だよ」
「は?」
「と、とにかく。悪霊は出たんだね?」
「話し濁さないでよ。ちゃんと最後まで話してくれないと、気になってしょうがないじゃない」
「いや、でも。暗くてイヤな気分になっちゃうと思うから。やめた方がいいんじゃないかな」
「スッキリしない方がイヤなの。とっとと言いなさいよ」
「でも…」
私はだんだんイライラしてきた。弱々しい上に、グズグズしている。無性に勘に触った。
(謝ろうと思ったけど、やっぱりやめた!それより、一発カツをいれてやる。女みたいな男は大ッキライ!)
私は大きく息を吸い込んだ。
すると突然、私の携帯電話が着信メロディーを奏でた。メールを受信すると鳴るよう設定した曲が。
「・・・!」
私の心臓が、全身が瞬時に凍り付いた。なぜならついさっき、携帯電話の電池は切れたのだ。ちゃんと電池が切れる警告音も聞いた。空耳なんかじゃない!
だが携帯電話は着信メロディーを奏でた。それもメールを受信した時、鳴るよう設定した物が。
手の中に持った携帯電話を恐る恐る見れば、誰の力も借りていないのに、周りをドス黒いモヤが取り巻きだした。先ほど見た悪霊を取り巻いていた物に比べると、格段に濃くてドロドロしている。すごくイヤな感じがした。
「そ、そう、だね…うん」
「で?」
「も、もも、森田、喜一」
「何年生で何組?」
「二年、三組…です」
森田は消え入りそうな声で言った。男のくせに弱々しい態度に、ちょっとイライラする。
「二年三組?同級生じゃない!入学して一年以上も経つのに、知らなかった!」
「気付かれないように生きてきたから、当然だよ」
「は?」
「と、とにかく。悪霊は出たんだね?」
「話し濁さないでよ。ちゃんと最後まで話してくれないと、気になってしょうがないじゃない」
「いや、でも。暗くてイヤな気分になっちゃうと思うから。やめた方がいいんじゃないかな」
「スッキリしない方がイヤなの。とっとと言いなさいよ」
「でも…」
私はだんだんイライラしてきた。弱々しい上に、グズグズしている。無性に勘に触った。
(謝ろうと思ったけど、やっぱりやめた!それより、一発カツをいれてやる。女みたいな男は大ッキライ!)
私は大きく息を吸い込んだ。
すると突然、私の携帯電話が着信メロディーを奏でた。メールを受信すると鳴るよう設定した曲が。
「・・・!」
私の心臓が、全身が瞬時に凍り付いた。なぜならついさっき、携帯電話の電池は切れたのだ。ちゃんと電池が切れる警告音も聞いた。空耳なんかじゃない!
だが携帯電話は着信メロディーを奏でた。それもメールを受信した時、鳴るよう設定した物が。
手の中に持った携帯電話を恐る恐る見れば、誰の力も借りていないのに、周りをドス黒いモヤが取り巻きだした。先ほど見た悪霊を取り巻いていた物に比べると、格段に濃くてドロドロしている。すごくイヤな感じがした。