恐怖へいざなうメールはいかが~from.ミチカ
天国から差し込む光にとけ込むよう、ミチカの姿は消えて無くなった。ほんの数十分前、激戦を繰り広げていたのがウソのような静けさを残して。野次馬達もいなくなったので、静寂はより濃く私達を包んだ。床に遺体が転がっている事さえ、不思議に感じた。
「行っちゃったね、ミチカ」
「そうだね。やっと、成仏した。これでもう、脅かされないですむ」
しかし森田は今イチ浮かない顔だった。
「ドウシタの?森田君」
「魔界への入り口が、ぜんぜんふさがらないんだ。このままにしてもおけないし、どうしたらいいかと思って」
「そっか。今は全部手を切られておとなしくしているけど、いつ動き出すかわからないものね。動き出したら、また多くの人が魂を取られちゃうよね」
「もう時間は遅いけど、すぐ浄霊に来てくれる人がいないか探してみよう。必死に探せば受けてくれる人が…」
突然、目の前で再び魔界の住人の手が伸び出し、ウネウネと動き出した。森田は緊張した面持ちで私を見た。
「今川さん、早く離れて!」
「うん!」
父や母と共に入り口から大急ぎで離れる。しかし二、三メートル走ったところで森田は振り返り、『あっ!』と驚きの声を上げた。彼の声が気になり振り返ると、天国の光の中から、人がボトボトと落ちてきた。落ちた先には、伸びた魔界の住人の手があった。 よく見れば、落ちてきたのは成仏したとばかり思っていた、イジメッ子達だった。
『ギャーッ!何デマタ ココニ イルンダ!』
『サッキマデ、花畑ノ中ニ イタノニ!』
イジメッ子達は天国へ戻ろうと光へ向かって手を伸ばすが、差し込む光の量はどんどん少なくなっていく。かわりに魔界の住人達が手でイジメッ子達をグルグル巻きにし、魔界へ引きずり込んでいく。
『イヤダーッ!魔界ヘ行キタクナイーッ!』
『暗クテ寂シクテ悲シイ魔界ヘナンカ、行キタクナイーッ!』
『ミチカノ バカヤローッ!テメェノセイデ コンナ事ニ ナッタンダ。責任取レッ!』
『ミチカモ 戻ッテ来イーッ!テメェダケ イイ思イ シテンジャネェーッ!』
「行っちゃったね、ミチカ」
「そうだね。やっと、成仏した。これでもう、脅かされないですむ」
しかし森田は今イチ浮かない顔だった。
「ドウシタの?森田君」
「魔界への入り口が、ぜんぜんふさがらないんだ。このままにしてもおけないし、どうしたらいいかと思って」
「そっか。今は全部手を切られておとなしくしているけど、いつ動き出すかわからないものね。動き出したら、また多くの人が魂を取られちゃうよね」
「もう時間は遅いけど、すぐ浄霊に来てくれる人がいないか探してみよう。必死に探せば受けてくれる人が…」
突然、目の前で再び魔界の住人の手が伸び出し、ウネウネと動き出した。森田は緊張した面持ちで私を見た。
「今川さん、早く離れて!」
「うん!」
父や母と共に入り口から大急ぎで離れる。しかし二、三メートル走ったところで森田は振り返り、『あっ!』と驚きの声を上げた。彼の声が気になり振り返ると、天国の光の中から、人がボトボトと落ちてきた。落ちた先には、伸びた魔界の住人の手があった。 よく見れば、落ちてきたのは成仏したとばかり思っていた、イジメッ子達だった。
『ギャーッ!何デマタ ココニ イルンダ!』
『サッキマデ、花畑ノ中ニ イタノニ!』
イジメッ子達は天国へ戻ろうと光へ向かって手を伸ばすが、差し込む光の量はどんどん少なくなっていく。かわりに魔界の住人達が手でイジメッ子達をグルグル巻きにし、魔界へ引きずり込んでいく。
『イヤダーッ!魔界ヘ行キタクナイーッ!』
『暗クテ寂シクテ悲シイ魔界ヘナンカ、行キタクナイーッ!』
『ミチカノ バカヤローッ!テメェノセイデ コンナ事ニ ナッタンダ。責任取レッ!』
『ミチカモ 戻ッテ来イーッ!テメェダケ イイ思イ シテンジャネェーッ!』