恐怖へいざなうメールはいかが~from.ミチカ
(僕が君を助けたのは、同じ学校の人だからってワケじゃない…君を見た時、甘い衝撃が全身を駆け抜けて目が離せなかったからなんだ。ずっと見ていたかったからなんだ!だから、助けた。死んでしまったら、君を見つめることはできないだろ。そうじゃなきゃボロクソに言われた時、二度と会いたいと思わなかったはず。『かってに死んでしまえ!』って、見捨てたはず。僕は弱い人間だから、少しでもコケにされると耐えられない)
森田は教室に入ってきた数学の教師をボーッと見た。
(でも、これから霊能者として修行を積まなければならないんだよな。恋愛している暇なんて、ないよなぁ…)
今度は重いため息をついた。

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