恐怖へいざなうメールはいかが~from.ミチカ
血圧を測ってくれていた看護士さんがビックリして聞いた。
『私ノ名前ハ ナガタ ユウヤ。アンタラガ ヤブ医者ト デキソコナイノ看護士ダッタカラ、オレ、死ンジマッタヨ!』
ナガタと名乗った男は吐き捨てるように言うと、恨みのこもった鋭い視線でにらんだ。私はあまりの恐怖に、とうとう全身がガタガタ震えてしまった。
(また、まただ。またなった…)
「今川さん、大丈夫?」
「かっ、看護士さん。ナガタ ユウヤって人、知っている?」
「ナガタさん?え、ええ、知っているわよ」
お医者さんも、うなずいた。
「その人…今、右隣のベッド脇に立っているの」
「えっ!どこ、どこに?」
看護士さんもお医者さんも、驚いて右隣にあるベッドを見た。父はビックリした顔で、オロオロとあたりを見回した。
さらにナガタは二人の目の前に立つと、今にも首を絞めそうな様子でニラんだ。しかし、看護士さんもお医者さんも父も気づかない。ひたすら周りを見回すばかり。見えていないのだろう。だが、ナガタの恐ろしい形相が見えている私は、その方がいいと思った。私には、お医者さんも看護士さんも見た感じからして、恨まれるような事をしたとは思えなかった。
『フザケヤガッテ、コノヤロー!オレニハ妻ヤ幼イ娘ガイルンダ。二人ヲ残シテ アノ世へ行ケルカ!アイツラガ フビンデ、成仏ナンテ デキネェヨ!マジ、ムカツク!オ前達ヲ必ズ コッチノ世界ヘ引キズリコンデヤル!』
そして、ナガタは小さくクククと笑った。
『安心シナ、オ嬢サン。オレハ アンタヲ、コッチノ世界ヘ連レテイコウナンテ思ッテイナイ。アンタハ、モット スゴイチカラヲ持ッタ霊ガ迎エニ行ク。ソノ霊ガ憑イテイル以上、オレハ手出シ デキネェ。ヤラレルカラヨ』
私は奥歯をガチガチ言わせ、全身をブルブル震わせながらクビを横に振った。ナガタの言った事を信じたくなかった。
『私ノ名前ハ ナガタ ユウヤ。アンタラガ ヤブ医者ト デキソコナイノ看護士ダッタカラ、オレ、死ンジマッタヨ!』
ナガタと名乗った男は吐き捨てるように言うと、恨みのこもった鋭い視線でにらんだ。私はあまりの恐怖に、とうとう全身がガタガタ震えてしまった。
(また、まただ。またなった…)
「今川さん、大丈夫?」
「かっ、看護士さん。ナガタ ユウヤって人、知っている?」
「ナガタさん?え、ええ、知っているわよ」
お医者さんも、うなずいた。
「その人…今、右隣のベッド脇に立っているの」
「えっ!どこ、どこに?」
看護士さんもお医者さんも、驚いて右隣にあるベッドを見た。父はビックリした顔で、オロオロとあたりを見回した。
さらにナガタは二人の目の前に立つと、今にも首を絞めそうな様子でニラんだ。しかし、看護士さんもお医者さんも父も気づかない。ひたすら周りを見回すばかり。見えていないのだろう。だが、ナガタの恐ろしい形相が見えている私は、その方がいいと思った。私には、お医者さんも看護士さんも見た感じからして、恨まれるような事をしたとは思えなかった。
『フザケヤガッテ、コノヤロー!オレニハ妻ヤ幼イ娘ガイルンダ。二人ヲ残シテ アノ世へ行ケルカ!アイツラガ フビンデ、成仏ナンテ デキネェヨ!マジ、ムカツク!オ前達ヲ必ズ コッチノ世界ヘ引キズリコンデヤル!』
そして、ナガタは小さくクククと笑った。
『安心シナ、オ嬢サン。オレハ アンタヲ、コッチノ世界ヘ連レテイコウナンテ思ッテイナイ。アンタハ、モット スゴイチカラヲ持ッタ霊ガ迎エニ行ク。ソノ霊ガ憑イテイル以上、オレハ手出シ デキネェ。ヤラレルカラヨ』
私は奥歯をガチガチ言わせ、全身をブルブル震わせながらクビを横に振った。ナガタの言った事を信じたくなかった。