恐怖へいざなうメールはいかが~from.ミチカ
液晶画面の時計を見れば、まだ午後四時。バイトの時間まで二時間もある。メール交換で暇つぶしに失敗した私は、パソコン用のサイトに接続して占いをしたり、芸能ニュースを読んだりした。しかしそれも二十分くらいで飽き、メイン画面へ戻すと二つ折りに閉じた。
心の中にたまった失望感をはき出すよう、『ハァーッ』と大きくため息をつくと、ボーッと通行人を眺めた。だがイライラは少しも収まらず、どんどん募っていった。
通行人は街中ということもあり、しゃれた格好をした人が多かった。下校時間を回っているので、学生のグループやサラリーマン、お茶した帰りと思われる主婦達もいた。当然カップルもいて、イチャイチャしながら通り過ぎていった。生まれて十七年間彼氏のいない私は、嫉妬の炎をメラメラと燃やしながらニラんだ。
(あー、彼氏欲しい!そうしたら、こんなにイライラしなくてすむもの。彼氏がいれば、彼氏がどんな小さな話題でも盛り上げてくれるだろうし、いつでもかまってくれる。私を好きなんだから友達みたく『今日は忙しいから、メール交換できない』なんて言わないはず。…あぁー、欲しいと思ったら、超欲しくなってきた!この際どんな男でもいい。付き合いたい!)
ベンチ乗せによりかかると、思いっきりのけぞった。通りがかりの人に変な目で見られてもかまわなかった。気にするより、欲求不満を先に解消したかった。
ふと良いアイデアを思いつき、体を元に戻すと携帯電話を開いた。インターネットに接続すれば『彼女募集』で検索した。
依然調べた時は、オタクだらけの上、『一発やらせろ』的なニュアンスが感じられる男ばかりだったのでやめた。どんな男でも良いと思ったが、ディープなオタクとセックス熱望男、暴力男だけはご免こうむりたかった。
しかし、今回も微妙なのばかりだった。三十分かけてあちらこちらのサイトをくまなく探したが、『今すぐ連絡したい!』と思う男はいなかった。
(今回もダメか…良い男って、なかなかいないものね)
頭の中で芸能人を思い浮かべ落ち込む。テレビの中にはカッコイイ男達が山ほどいるのに、側にはパッとしないのばかり。つくづくツイていないと思う。
心の中にたまった失望感をはき出すよう、『ハァーッ』と大きくため息をつくと、ボーッと通行人を眺めた。だがイライラは少しも収まらず、どんどん募っていった。
通行人は街中ということもあり、しゃれた格好をした人が多かった。下校時間を回っているので、学生のグループやサラリーマン、お茶した帰りと思われる主婦達もいた。当然カップルもいて、イチャイチャしながら通り過ぎていった。生まれて十七年間彼氏のいない私は、嫉妬の炎をメラメラと燃やしながらニラんだ。
(あー、彼氏欲しい!そうしたら、こんなにイライラしなくてすむもの。彼氏がいれば、彼氏がどんな小さな話題でも盛り上げてくれるだろうし、いつでもかまってくれる。私を好きなんだから友達みたく『今日は忙しいから、メール交換できない』なんて言わないはず。…あぁー、欲しいと思ったら、超欲しくなってきた!この際どんな男でもいい。付き合いたい!)
ベンチ乗せによりかかると、思いっきりのけぞった。通りがかりの人に変な目で見られてもかまわなかった。気にするより、欲求不満を先に解消したかった。
ふと良いアイデアを思いつき、体を元に戻すと携帯電話を開いた。インターネットに接続すれば『彼女募集』で検索した。
依然調べた時は、オタクだらけの上、『一発やらせろ』的なニュアンスが感じられる男ばかりだったのでやめた。どんな男でも良いと思ったが、ディープなオタクとセックス熱望男、暴力男だけはご免こうむりたかった。
しかし、今回も微妙なのばかりだった。三十分かけてあちらこちらのサイトをくまなく探したが、『今すぐ連絡したい!』と思う男はいなかった。
(今回もダメか…良い男って、なかなかいないものね)
頭の中で芸能人を思い浮かべ落ち込む。テレビの中にはカッコイイ男達が山ほどいるのに、側にはパッとしないのばかり。つくづくツイていないと思う。