恐怖へいざなうメールはいかが~from.ミチカ
(うん、ガンバルね)
小さくうなずくと、香に話したのと同じ内容を涼子と茜に話した。話している間中、私はずっと緊張していた。
しかし二人は時々うなずいただけで、嫌味を言ったり馬鹿にしたりすることはなかった。最後までちゃんと聞いてくれた。聞き終えると、慈愛に満ちたまなざしで私を見た。
「そっか…大変だったな、ハルちゃん」
「本当ぉー、受信したメールがぁー、開かないなんてぇー、すっごい!不便んー」
「不便って言うか、イラっとくるよな。『何で開かねーんだよ!機種変更しなきゃダメってか?マジ、メンドクセェ!』みたいな。それに、来たメールが開けないから返信メールを書けないだろ。『メールを開けれません』ってめったにないパターンだし」
「そうだね」
「それで返信メール書けないのに、短気なヤツだったら『何でメール来ねぇんだよ。マジ、ムカツク!』ってなって、『絶交だ!』って思うかもしれない。それって、すっげ悲しくねぇ?」
私は涼子の『絶交だ!』の一言にドキッとした。私が一番恐れている言葉だから。
「そんなコトする人って、いるのかなぁ?ちょっとくらい返信が遅くても、私は気にならないけどなぁ」
「香は優しいヤツだからそう思うけど、自分の都合ばっかり考えているヤツなら、きっとそう思うぜ」
私はさらにドキッとする。今までの私は涼子の言うとおり自分の都合ばかり考え、少しでも返信が遅いとマジ切れして『絶交だ!』と思った。実際は絶交していないが、それまで毎日のようにメールのやりとりをしていたのに、パッタリとやめ、受信しても全て読まずに削除した。そのうちメールが来なくなり、メールアドレスだけが携帯電話に記録されていると言う状態になっている。何十件もある。
「絶交されるのってぇ、すっごい悲しよねぇ。こっちだって色々事情があるのにぃ、今の話しじゃ聞いてもらえないって感じだもんねぇ」
私は茜の言葉にさらにドキッとする。
(はい。今までの私は、相手の事情なんてちっとも気にしていませんでした。話しも聞いていませんでした…本当に、すみません!)
「そうだ!なあ、ハルちゃん。機種変更とかしないのか?」
小さくうなずくと、香に話したのと同じ内容を涼子と茜に話した。話している間中、私はずっと緊張していた。
しかし二人は時々うなずいただけで、嫌味を言ったり馬鹿にしたりすることはなかった。最後までちゃんと聞いてくれた。聞き終えると、慈愛に満ちたまなざしで私を見た。
「そっか…大変だったな、ハルちゃん」
「本当ぉー、受信したメールがぁー、開かないなんてぇー、すっごい!不便んー」
「不便って言うか、イラっとくるよな。『何で開かねーんだよ!機種変更しなきゃダメってか?マジ、メンドクセェ!』みたいな。それに、来たメールが開けないから返信メールを書けないだろ。『メールを開けれません』ってめったにないパターンだし」
「そうだね」
「それで返信メール書けないのに、短気なヤツだったら『何でメール来ねぇんだよ。マジ、ムカツク!』ってなって、『絶交だ!』って思うかもしれない。それって、すっげ悲しくねぇ?」
私は涼子の『絶交だ!』の一言にドキッとした。私が一番恐れている言葉だから。
「そんなコトする人って、いるのかなぁ?ちょっとくらい返信が遅くても、私は気にならないけどなぁ」
「香は優しいヤツだからそう思うけど、自分の都合ばっかり考えているヤツなら、きっとそう思うぜ」
私はさらにドキッとする。今までの私は涼子の言うとおり自分の都合ばかり考え、少しでも返信が遅いとマジ切れして『絶交だ!』と思った。実際は絶交していないが、それまで毎日のようにメールのやりとりをしていたのに、パッタリとやめ、受信しても全て読まずに削除した。そのうちメールが来なくなり、メールアドレスだけが携帯電話に記録されていると言う状態になっている。何十件もある。
「絶交されるのってぇ、すっごい悲しよねぇ。こっちだって色々事情があるのにぃ、今の話しじゃ聞いてもらえないって感じだもんねぇ」
私は茜の言葉にさらにドキッとする。
(はい。今までの私は、相手の事情なんてちっとも気にしていませんでした。話しも聞いていませんでした…本当に、すみません!)
「そうだ!なあ、ハルちゃん。機種変更とかしないのか?」