恐怖へいざなうメールはいかが~from.ミチカ
「今日しようと思ったんだけど、時間がなくてできなくてさ。明日やろうかと思っているんだ」
「なんだ。じゃあ、この問題はほとんど解決したようなもんじゃねーか。機種変更すりゃ、受信メールだって必ず開くようになるし」
「そうだよぉ、受信したメールがぁ、開かないなんてぇ、おかしいもんっ!」
「でも、みんな心配してくれていたから、話した方がいいかと思って」
「そりゃそうだ。聞いて、すっげぇ安心したぜ」
「うんっ、すっごい安心したぁ!」
涼子と茜の笑顔を見たら、私も安心した。そしてこれからは、ちょっとくらいメールの返信が遅くても『絶交だ!』と思わないようにしとうと決めた。待ってあげようと思った。
「さて、問題も可決した事だし。楽しく歌おうぜ!残り時間あと四十五分だし」
「マジぃー、もうそんな時間なんだぁー。あんまり歌えないよぉー」
涼子と茜は早くも気分を切り替えると、歌を選び始めた。香は、私の方へ身を乗り出して耳を近づけると、『よかったね』と言った。私は小声で『ありがとう』と返した。
次は何を歌おうか考えていると、急にトイレへ行きたくなった。ジョッキを見れば、頼んだコーラは半分以上減っていた。知らぬうちにガンガン飲んでいたらしい。
ここのソフトドリンクは、ビールのように中サイズのジョッキに入れている。だから、半分飲んだだけでもかなりの量の水分を取った事になる。
「ちょっとトイレに行ってくる!」
私は鞄を部屋に置きっぱなしにしたまま、部屋を飛び出した。何度も使った事のあるカラオケボックスなので、二カ所あるトイレの位置もしっかり把握している。だが、今日はどっちのトイレからも同じ距離にある部屋にあたってしまい、ダッシュしなければ間に合いそうになかった。
(やっばーい!漏れる漏れる!)
建物に向かって右側にあるトイレの方へ全力で走った。時々移動中の人とぶつかりそうになったが、なんとかかわし、十秒でついた。今までで最高記録だ。
全てを終えトイレを出ると、安堵の大きなため息が出た。
「なんだ。じゃあ、この問題はほとんど解決したようなもんじゃねーか。機種変更すりゃ、受信メールだって必ず開くようになるし」
「そうだよぉ、受信したメールがぁ、開かないなんてぇ、おかしいもんっ!」
「でも、みんな心配してくれていたから、話した方がいいかと思って」
「そりゃそうだ。聞いて、すっげぇ安心したぜ」
「うんっ、すっごい安心したぁ!」
涼子と茜の笑顔を見たら、私も安心した。そしてこれからは、ちょっとくらいメールの返信が遅くても『絶交だ!』と思わないようにしとうと決めた。待ってあげようと思った。
「さて、問題も可決した事だし。楽しく歌おうぜ!残り時間あと四十五分だし」
「マジぃー、もうそんな時間なんだぁー。あんまり歌えないよぉー」
涼子と茜は早くも気分を切り替えると、歌を選び始めた。香は、私の方へ身を乗り出して耳を近づけると、『よかったね』と言った。私は小声で『ありがとう』と返した。
次は何を歌おうか考えていると、急にトイレへ行きたくなった。ジョッキを見れば、頼んだコーラは半分以上減っていた。知らぬうちにガンガン飲んでいたらしい。
ここのソフトドリンクは、ビールのように中サイズのジョッキに入れている。だから、半分飲んだだけでもかなりの量の水分を取った事になる。
「ちょっとトイレに行ってくる!」
私は鞄を部屋に置きっぱなしにしたまま、部屋を飛び出した。何度も使った事のあるカラオケボックスなので、二カ所あるトイレの位置もしっかり把握している。だが、今日はどっちのトイレからも同じ距離にある部屋にあたってしまい、ダッシュしなければ間に合いそうになかった。
(やっばーい!漏れる漏れる!)
建物に向かって右側にあるトイレの方へ全力で走った。時々移動中の人とぶつかりそうになったが、なんとかかわし、十秒でついた。今までで最高記録だ。
全てを終えトイレを出ると、安堵の大きなため息が出た。