コイ。~いつまでも~
「りゅう・・・りゅう・・・お願い・・・生きて・・・」

なんで、こうなったの?なんで・・・なんでなんでなんで・・・!

「はぁっはぁっはぁっ・・・」

ゴクッ・・・・

お願い・・・お願いだから・・・

ガラガラガラ・・・

「りゅ・・・う・・・」

ピッピッピッピッ・・・

部屋を開けても、名前を呼んでも、無機質な機械音しか聞こえてこない。
それはつまり、りゅうは生きてるけど、目は覚ましてないということを物語っていた。

「なん・・・で・・・」

目を覚まして、名前を呼んでよ・・・。いつもみたいに笑いかけてよぉ・・・!

「りゅう・・・りゅうっ!起きて!起きてよぉ・・・ううっ・・ヒック・・・」

何度呼びかけても、私の声しかひびかなくって。涙は止まることを知らないようにながれつずけてる。


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