コイ。~いつまでも~
「だい・・・じょうぶだ・・・もう、時間がないんだ・・・」

「うんっ・・・」

「俺の部屋に、手紙が・・・あるから・・・それ、読んでくれ・・・」

「え?なに?なんていったのっ・・・?」

「て・・・がみ・・・」

「てがみ・・・手紙ね?」

「あぁ。おれの・・・部屋にある・・・」

「わかった・・・」

「それを・・・読め・・・。」

「うんっ・・・。りゅう・・・大好きだよ・・・」

「お・・・れも・・・ずっと、好きだ・・・」

ピーーーーーーーーーーー・・・。

「りゅうっ・・・?りゅうっ!ねぇ?りゅうっ!」

「どいてください!・・・・・・・・・」

みんな・・・なにやってるの?おねがい・・・りゅうを戻して・・・お願いだから!

「お・・・ねがい・・・!」

「るかちゃん・・・」

「りゅうが・・・りゅうが・・・」

「もう、いいのよ?たぶん、るかちゃんと話すために、ほんの10分だけだったけど戻ってきたのよ。だから、りゅうは、きっともう戻ってこない。幸せのまま、逝ったのよ。」

「そんな・・・そんな・・・っ」
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