生徒会からのご指名入りましたー!


...?お嬢さんは、何に怒っているんだろうか...?


「えっと...聞こえなかったんだけど...
もう一回言ってもらっても、い


『...生徒会からの...、お知らせ?
なの、かな...?...です...』


あれ。和華会長だ。」


『...千春、生徒会に、来て。...ください。』



「えっと、ごめん、呼ばれちゃったから行くね?」


「...じゃあさ、ちょっとだけ一緒にさぼらない?」


...!それはっ、帰りにアイス買って
食べたりすることですなっ....!


「そーだよぉ!ちはるんも、一緒に遊ぼぉよぉ!」


いつの間にか、離れたところで
グループになっていた女の子達も
目の前にいた。


そして、他の女の子達も
私にお誘いの言葉をかける。

ち、ちはるんだとっ...!!
とてつもなく行きたいっ...!!


その、サボるってのは、
いわゆる、青春ってやつなんだろっ....!
....あれ、違うか。



「サボろうっ!

ちょっと、生徒会に帰るって言ってくるねっ!」


私はそう言って、
教室から走りながら出ていった。




...走っていたせいで、後ろからの
決していい気持ちのしない強い視線には
気がつかなかった。
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