生徒会からのご指名入りましたー!
はい、転びました。
一応反省してます。


あ。私に、「きゃあっ!」とか求めないでほしい。
一夏あたりがやればいいと思う。


....これ、頭からぶつかるやつだ。
私は、痛みにそなえ目をつぶった。


学校では、ヘルメットでも被ろうかな....


「ひゃっ....」


え。誰。
なんか、めっちゃ可愛い声なんだけど。


「…あ、あの....」

「....へ?可愛いお嬢さんじゃないですか、こんにちは!」

「え、ええっと....こんにちは....?」

「お嬢さん、お名前は?」

「名前ですか....?
桜田かなえです....」


カナエちゃんか!可愛いなぁ....、
まさに女の子ー!!って感じだな


「ど、どいてもらってもいいですか?」

「え?」



なんか、顔近いな。とは思ったけど、
私が押し倒すような体制だったからか。


「あぁ、ごめんね。抱きつきたいくらいだけど我慢だね、うん。

…おいしょっと。」

「だ、抱きつきたい....」


みるみる赤くなっていくカナエちゃん。


私が、立ち上がると、
先生がこちらを見ていた。


「千春もカナエみてぇに「ひゃっ....」とか言えよ、これが女子力の差だよな。」

「先生が、やればいいじゃないですか。」

「そんなの誰が見たいんだよ....」


....そりゃそうか、私もこんなゴツイ人が「ひゃっ....」とか言ってるところ見たくないしな....


「え、えっと....し、失礼しますっ!」

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