マンガみたいな事が起きました。


「その水着、俺の好み。
前言ったじゃん?
あれ、ちょっとは意識してくれたってことだよな?」


ちょっとどころじゃない。


すごく意識したよ。


当たり前じゃん。


可愛いって言ってほしかったんだもん。


でも恥ずかしさが勝って

素直に言葉では言えない。


ちっちゃく頷く。


「俺、嬉しいよ?
舞、顔見せて?」


抱き締める力が緩くなり
お互いの表情がわかる。


「舞、キスしていい?」


真っ直ぐ見つめられ、
あたしは肯定する代わりに目を閉じた。




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