マンガみたいな事が起きました。
プール
あれから数日。
あの日から、
あたしは渉にドキッとしたりキュンとしたり…を繰り返していた。
前までもそうなることはあったけど、
どこか違う。
渉を見ていると胸が苦しくなることもあって、もしかしたら病気かと思い始めてきた。
「変なやつについて行くなよ?」
「大丈夫だって!」
「心配なの、俺は!!」
もうっ、そんなドキッとする言葉言わないでよ。
ほら、まただ。
言い表せないけど温かく広がるこの正体不明な感情。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
チュッとキスをされ、
あたしは赤くなりながら玄関を出た。