マンガみたいな事が起きました。
通されたのはさつきの部屋。
相変わらずの可愛い部屋模様。
あたしの部屋もかなりラブリーな小花柄だけど、さつきの部屋も負けない。
薄いピンクの壁紙で白いハートが
デザインされている。
カーテンは黄色で、
ベッドはレース付きのふっかふか。
「まだ大雅くんが来てないみたいねー」
麦茶を出してくれたお姉さんから
ありがたくコップを受け取る。
さつきはまだ隣の部屋で準備中。
「さつきと大雅くんはまだ付き合ってないの?」
「そうですね……」
「まったくもー…。大雅くんったら度胸がないっていうか勇気ないってか、男じゃないわねっ」
コップ一杯の麦茶を一気飲みして、
プハーッとか言ってるけど美女だからなんでも似合う。
「さつきが鈍感すぎるんです」
「あら、さつきは大雅くんのこと好きよ?大雅くんから告白されたら付き合うって昨日吐いてたわ」
昨日吐いてた……
お姉さんが吐かせたんじゃないですかね?
昨日、大変だったね、さつき……。