マンガみたいな事が起きました。
「あーっ!!
まいまい発見したぞ~」
「あ、裕貴じゃん」
お姉さんとナンパ軍団が来た。
「やっぱりナンパしてたのかよ…」
ため息を吐いて冷めた目つきをする裕貴くんに平謝りするナンパ軍団。
「友達を置いてそれもナンパ。
どうなのかなー?
いいのかなー?」
なんと、ナンパ軍団は裕貴くんの友達だったのだ。
そう言えばそんなこと……
「あ、さつきと大雅くんじゃない?」
お姉さんの目線を辿れば、
照れながら手を繋いでいる幸せなカップルがこっちに歩いてくる。
「大雅って中村さんのこと好きだったのか……」
裕貴くんが呟くように言った。