マンガみたいな事が起きました。
それもさ、
さつきと大雅が隣同士だから
必然的にあたしと裕貴くんが隣同士なんだよね。
皿を拭き終わり、
渉がいるソファーへ向かう。
渉は、あたしの分を開けて座っている。
キュン……
こうやって優しくされると、
なんか、こう……。
「舞、さっきから考え事しすぎ」
「えっ!
………きゃっ…」
ソファーに座った途端、
あたしの腰を手で引き寄せた。
「それって、俺の話無視してまで考えること?」
耳に響く低い声。
その低さが心地よくなっている。
「無視、してないよ?」
無視してないから、
だから……
こんなに近寄らないでっ