マンガみたいな事が起きました。
清水寺に行く坂道に沢山のお店があって、あたしとさつきはそれに釘付け。
だってすごく可愛い簪屋さんがあったり、ガラス細工のお店とか女の子なら誰でも立ち止まると思う。
「東雲にはこれじゃないか?」
裕貴くんがあたしをジッと見て簪を髪に当てるから、すごく気持ち悪くなった。
なんだろ。
昨日と目つきが違うような……。
「清水寺行ってから立ち寄ろう」
大雅があたしと裕貴くんの間に割入ってくれて助かった。
────裕貴くんは睨んでたけど。