マンガみたいな事が起きました。
息が絶え絶えなあたしと比べて
先生は余裕綽々らしい。
仁王立ちしながら、
部屋の説明をし始めた。
あたしの部屋と先生の部屋は隣同士で、
2階には書斎と未来の子供部屋らしきものが2つ。
その他にも空き部屋が何室か。
やはり二人で過ごすには広すぎる。
「あっちがトイレ、風呂、洗面所」
指をさされた方向を見る。
「ここはキッチンとリビングってとこだな。あと、お前の部屋にはベッドがない」
「なんで?」
じゃぁ、どこで寝るんですか?
まさか、ソファー?
たしかにふかふかそうですけど……
「俺の部屋に決まってんだろ?
キングサイズだっつーの」
俺の部屋?
貞操が危ないじゃないですか!!!!