マンガみたいな事が起きました。
「いいから、次。
俺の部屋も行くぞ」
「わかりましたー」
隣の部屋に移ると、
あたしの部屋とは大違いでちょっと寂しい。
「黒ばっかり」
「黒が好きだからかまわない」
キングサイズのベッド。
近くには机と椅子。
たしか2階に書斎があるって言ってた。
だから、簡単なものしかないようだ。
「ベッドおっきい!!」
あたしはダイブした。
反動でボフッといってすっごく気持ちがいい。
「だから……はぁ。
お前さ、また俺にキスされたいわけ?」
「なんでそうなるんですか?」
「ドレス。
ドレス着てんの忘れてんだろ?」
ハッとした。
そうだった。
まだ帰ってきて着替えてないんだ。