マンガみたいな事が起きました。

結局、あたしとさつきの部屋で
あたしは渉にさっきの話をした。


話し終わると同時に抱き締められた。


修旅中、何度目だろう。


「舞、俺の考えを聞いてくれないか?」


真剣な表情。


でも、いつもと違って瞳の奥が揺れている。


「うん…」


「明日から……」



渉がもったいぶるから


こっちは焦燥感に駆られてしまう。



なに?


どうしてそんな泣きそうな顔をするの?



「明日から



別居しよう」




時が止まった。






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