マンガみたいな事が起きました。
「舞?」
「うぅ……っ…」
涙が溢れて先生が見えなくなった。
「わりぃ……。
そんな泣くなって、な?」
途中まで下げたファスナーを元の位置まで上げてくれた。
「……っ」
「さっきまでは平気だったのにどうした?怖くなった?それとも……」
「身体がおかしくて……怖くなった…、っうぅ……」
だってどこからかわからないけど、
何か込み上げてくるんだもん。
それによって身体は変だし……
「お母さんと…お父さんと、、離れるって………初めてだもん…っ」
若干、ホームシックになりかけていた。
いつもならお母さんがいて、
お父さんがいて。
狭い家だったけど温かくて。