マンガみたいな事が起きました。
「なんで隠すんだよ」
「だって……恥ずかしいもん…」
それに久しぶりだから
渉に会えてにやけちゃうの。
「顔出してよ」
「やだ」
「顔見せてくんないの?」
「……やだ」
「じゃぁ、キスしない」
「えっ!!」
あたしは思わず毛布から顔を出してしまった。
ニヤリと笑った渉を確認したのは
もう遅い。
唇が重なってあたしはすぐ渉の虜になっちゃうから。
「ん……」
角度を変えながら深まるキスに
もっと……と求めてしまう。
首に腕を回して
渉を近付けて夢中で唇を重ねる。
追いかけて離さない舌が
更にあたしを掻き立てる。