マンガみたいな事が起きました。


「なんで隠すんだよ」


「だって……恥ずかしいもん…」


それに久しぶりだから
渉に会えてにやけちゃうの。


「顔出してよ」


「やだ」


「顔見せてくんないの?」


「……やだ」


「じゃぁ、キスしない」


「えっ!!」


あたしは思わず毛布から顔を出してしまった。


ニヤリと笑った渉を確認したのは
もう遅い。


唇が重なってあたしはすぐ渉の虜になっちゃうから。


「ん……」


角度を変えながら深まるキスに

もっと……と求めてしまう。


首に腕を回して

渉を近付けて夢中で唇を重ねる。


追いかけて離さない舌が

更にあたしを掻き立てる。





< 274 / 341 >

この作品をシェア

pagetop