マンガみたいな事が起きました。


「俺、東雲と入試の時会ったんだ。
それも隣の席で…」


俺は2年前、

初めて会った時のはなしから東雲にしていく。


東雲は残念ながら忘れていた。


ショックだったが、


俺が覚えていれば関係無い。



俺の話を聞いて泣いてくれた。


泣きながら

「ごめんなさい……っ、
あたし……っ、それでも渉が……」


「わかってる」


“わかってる”


俺も東雲やほかの女子と同じ。



「わかってて、好きになっちまったんだ」



他と違うのは


歪んだ俺の醜い感情。





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