マンガみたいな事が起きました。

「………わかった」


「え?」


渉があたしを抱き締めながら言った。


「舞のそういうところ俺……いいと思う。だから認める。

浅田裕貴とのデート、
ちゃんと決着つけてこい」


背中に回る腕がいつもより力強い。


わかってくれてありがとう。


心配してくれてるのもありがとう。


「渉……」


あたしは少し離れて渉の肩に手をついて……



海以来初めての自分からキスをした。




< 294 / 341 >

この作品をシェア

pagetop